おひぃさんは偉大

今朝もひどい霧でした。
この季節になると、ちょっと低い集落は霧に埋もれてしまいます。

東に向かって車を走らせていると、正面の山の上あたりに白く光のない太陽が出ていました。
霧に光が吸収されて、ただ白くぽっかりと。

「ほれ、あれをご覧なさいな。まるで月のやうだよ」
「やあやあ、ほんたうだ。あれはまさしく月だねぃ」
「やあい。月やい。月やい。」

指さして嗤いながら車を走らせていると、その言葉が終わるか終わらないかで、
突然皓々と光を放ちはじめる太陽!

「あれあれ、嘘なるに。いと心苦し。堪忍あれ」

というようなことを現代語で節操もなく謝りつつ、さらに車を走らせます。

行程の中で一番低い集落。
霧はいっそう濃くなっています。
前から来る車も見えないくらい。

太陽はさっきよりも薄く、有明の月のよう。

今度こそは光を取り戻すこともなかろうと、さっきの「ごめんなさい」を取り返すように、
もう一度、凌辱します。

「あはははは。あれ、見よや。まさしく月!やあやあ月!」


その言葉を発するや否や、なんとなんと、そんな濃い霧にもかかわらず、
再び太陽は皓々と光を増すではありませんか。

東へ向かう私の目を容赦なく射てきます。

まぶしい!
ごめんなさい!
本気で謝るから許してください!

太陽(おひぃさん)恐るべし。
天照大神恐るべし。

いとおそろしきことなりと語り伝えたるとや。
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by sei_97 | 2006-10-18 18:18 | 季節
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