バラの香りのオヤヂ

ラジオを聴きながら帰ってると、

「この錠剤を毎日1粒飲むだけで、体臭がバラの香りになるんですよー」
「へえーステキですね。加齢臭なんかもすっかり消えちゃうんですかぁ?」
「加齢臭だけでなく、トイレのニオイだってバラの香りになっちゃうんです」

って商品のCM。すっごい売れ行きらしい。

バラの香りかぁ。なかなかロマンティックじゃないの。

と一瞬思ったけど、ちょっと待て。
加齢臭って、さもイヤなニオイっぽいけど、要するに「お父さんのにおい」ってヤツだよね?ハンガーに吊してある父親の作業服とか背広とかに顔埋めると、タバコのにおいと汗のにおいと一緒に感じた、あのにおいだよね?

あれがバラの香りになるの?

「おとうさーん」って背中に抱きついたら、バラの香りがするの?きもっ!

いいじゃん、おとうさんのにおい。親父が親父臭しなくてどうするのさ。それともナニかい、女子高生でも口説こうとでも思ってるのか?自分が年齢を重ねたことを認めたくないってことか?

  認めたくないものだな、年齢ゆえの臭いなんて

ってわけですかい?

だから最近の親父は親父らしくないのかなぁ、とまで考えてしまいますよ。髪も茶色に染めてさ。なぁにがちょいワルだよ。その前に親父らしくしろよ。

って男性ばかり責めてるけど、違うのよ。
それを思えば「お肌のつやが…」とか「白髪ってイヤですよね」っていうCMも同じようにうさんくさく見えてくる。年取りゃ肌のつやもなくなって当然。白髪だって生えて当然。そんなとこにこだわるより、もっとこだわらなきゃいけない所ってあるでしょ、って思うわけですよ。

白髪を染めて、肌のつや一生懸命気にして、「ヨン様~!」「ハンカチ王子~!」ってあほちゃうか。

受け入れようよ、自然のなりゆきとして。
気持ち悪いだけだから。自然に逆らったって。
良い感じに年取ればいいじゃん。
気持ちは若く持ってもいいけどさ、いつまで外見にとらわれてるんだろうね。
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by sei_97 | 2006-10-27 00:14 | ことば・本
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