なるほど!な話

短歌の師匠から久しぶりに電話がかかってきて、いろいろ話をしたんですが、面白い話を聞きました。

まだ師匠が40歳そこそこの頃の話。
気持ちがかなり病んでて、知り合いのお坊さんのところに転がり込んだそうな。そこでの話。

山奥にある修行堂のような所だったので、山アリが家の中に入ってくるんだそうな。それで、噛まれると痛いしってんで、その山アリを見つけるたびに箒で掃き出してたら、お坊さん曰く「あんたは鬼のような形相をしている」と。そして黙ってアリの通り道を辿って、家の外の通り道に砂糖を盛ったんだそうな。もちろんアリはそっちに群がるので家に入ってこなくなったと。

もう一つ。

お坊さんは昼間は托鉢に出かけるので、夕飯を作る役目を仰せつかったと。んで、なんせ山奥の修行堂なので水道なんかないし、山から筧を引いて甕に水を溜めて、それを使わないといけない。でも町育ちの師匠はその甕の水を、水道水のようにふんだんに使って野菜を洗ったり洗い物をしたりしていたわけです。やがて甕の水は減って、しかも柄杓で何度も汲み出すから底に溜まっていた木の葉や砂が浮き上がって水が濁ってしまったそうな。そうなると米が炊けない。困り果てているところにお坊さんが帰ってきて、「山からの水が甕に溜まって、水が落ちついて上が澄んで来るまでは晩飯はおあずけだな」と静かに修行に入られたと。

で、師匠曰く、

「私は自然の中に身を任せることを知らなかったのね」と。

「自然を大切にするっていうのは、自分も自然の中の一員だという意識を持って、自然に逆らわないように慎ましく共存するということなんだと、その時思ったのよ」と。


なるほどなと思いました。
何が自然で何が自然に逆らうということなのか、っていうのは簡単に定義づけはできないけど、しんどい状況、しんどい気持ちになるっていうことは、どこかで自然に逆らってるのかもしれないな、と思いました。


心療内科のお医者さんに言われたことを思い出しました。

「体や心の声をたまには聴いてやらないといけませんよ」

これもまた自然に身を任せるということなのかな、と。

今日は殊勝な記事にておやすみなさい(^^ゞ
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by sei_97 | 2006-12-24 23:53 | ことば・本
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