そうですね…無理っ!

昨日の師匠との電話の話の続き。

「あなた中島みゆきは卒業したのかと思ったらまだ聴いてるの?」

「あはは、はい。愛してますから」

「弱ってる時に聴くのはあまりよくないかもしれないわよ」


まあ、師匠は中島みゆきサマがどんな歌を歌ってるかとかあまりご存知ないわけですが。(とりあえず「地上の星」ぐらい)

かつて、師匠が精神的に参ってる時に、夏目漱石ばかり読みふけっておられたと。そこに、師匠の師匠(これがすごく洞察力も行動力もある、岡本太郎のような人、もちろん歌人です)がたまたま近くに来られて、

「おまえ、夏目漱石は読むな」

と言われたのだとか。
漱石を読みふけってるなんてことは一言も言ってないのに、唐突に言われて驚いたそうですが、曰く、

「おまえと漱石は同じだ。だから読むな。森鴎外を読め。ん?金がないのか?じゃあ金は貸してやるから森鴎外の全集を買え」

と言われたそうな。

師匠は、漱石が好きなだけあって、鴎外は苦手で、もちろんお金など借りずに、全集本の1冊だけをとりあえず買って読んだんだそうですが、やっぱりどうしても好きになれなかったので、結局全集は買わなかったと笑っておられましたが、

「あの時、ちゃんと言うこと聞いてたら10年も闇の中にいることはなかったかもしれないわ」

としみじみ。そして、

「私はK先生(師匠の師匠です)のような洞察力はないから、確信を持っては言えないけど、でもあなたと中島みゆきも同じなんじゃないかと思うのよ。だから」

と。

つまり、自分にとって影響力が強くて知らず知らず同じようなものの見方や受け止め方をしてしまうような先人の世界に浸っていると気持ちが良い。気持ちが良くて、その世界に籠もってしまう。現実と向き合うことをしたくなくなってくる、と、そういう話でした。

なるほど、そのとおりだと思いました。
気持ちがいいんですよ。特に今回のアルバムなんか、ほんとにみゆきさんが語りかけてくれてるようで、包み込んでくれてるようで、そばにいてくれてるようで。

だから確かに外の世界なんか見たくなくなると思います。

じゃあ今日限りみゆきサマは封印かというと、そんなことできるわけない(笑)

ウチの師匠のすごいところは、

「私がこう言っても、あなた絶対中島みゆき聴くのやめないでしょ。我が強いものね。私もK先生に言われてもやっぱり漱石読んでたしね。ふふ、いいんじゃないかな、それも。思い切り浸って、元気が出たらちょっと外に向かってみれば。ね。」

って。押しつけないんです。

あはは。
だから私みゆきさん聴くのやめません(笑)
無理っ!(笑)
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by sei_97 | 2006-12-25 23:30 | みゆきサマ・カラオケ
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