「博士の愛した数式」

テレビでやってたので、ついつい見てしまいました。
んで、また泣きました。
同じところで。

「e の π i (パイ・アイ)乗 + 1 = 0 」ってヤツ(オイラーの公式)の説明で。

小説読んで、映画見に行って、今回テレビで見て、ようやく文章化できるくらい理解できたかも。と思うので書いてみます。


博士は義姉と、いわゆる「許されない関係」を持ってしまいました。義姉自身は「私が誘ったのです」って言ってたのでそうなのでしょう。そして、義姉は妊娠しました。でも産みませんでした。

博士が、事故に遭う前、義姉に宛てた手紙には「e の π i 乗 = - 1 」と書かれていました。


そして、ラスト近く、家政婦であり友人として博士とともに過ごすことを願う彼女と、彼女の息子(ルートというあだ名を博士がつけた)がいるところで、博士は「一瞬一瞬を生きる」と言って、今まで体中に貼っていたメモをすべて外し、そこに「e の π i 乗 + 1 = 0 」と書くんです。同じ場所にいた義姉はそれを見てすべてを理解します。


後に数学教師となったルートの説明で、この難しい式が解説されます。
e も π も「無理数」、そして i は「虚数」(imaginary number=心の奥底に隠れていて現実には出てこない数字)。

その、無理数と虚数という控えめな存在が、身を寄せ合うようにして存在している、そこに、「1」という数を足してやると、「0」(=無)になるのだ、と。

それ以前に「i 」は「愛」だというルートの説明もありました。


それらを踏まえて。

おそらくそこに大きく存在する「e」は博士自身のことでしょう。「無理数」つまり終わりのない数。つまり、終わりのない混沌の中に生きている存在。

πも無理数。終わりのない混沌。それが「i 」つまり「愛」を連れてくる。

πi は、かつては義姉、後には家政婦なのでしょう。「e」に惹かれて、そこに「愛」を感じて寄り添ってくる。

でも、そこに存在するのは、混沌の混沌乗でしかない。いつまでたっても、そこに結論は見えてこない。

義姉との関係はそこまでだったので、「e の π i 乗 = - 1 」。
この「-1」は、産まれなかった子ども。

家政婦との関係は、彼女に子どもが居て、その子どもが博士のそばに来てくれたので、「+1」。
混沌と混沌に純粋な子どもが一人寄り添うことによって、「=0」になる。つまり、「混沌」が「無」に変わる。

闇の中で生きていた博士も、自分の思いに翻弄されていた家政婦も、「+1」によって、解放される。そして、その式は、今まで「-1」という答えしかもらっていなかった義姉をも解放する。

そういうことなんじゃないかと。
長々とつまらぬことを書きましたが、数式にそれだけの意味を持たせることができるというのは本当にすごいことだと思います。というか、数式がそれだけの意味やロマンを語れるというのがすごいことだと思います。


ちなみに、涙は左から先に、そして右からも出ました。
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by sei_97 | 2007-05-20 00:16 | テレビとか
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