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極楽浄土

ゆっくり浸りながら今週はのんびり過ごすぞ、と思ってたのに、月曜日に突然、弟のつれあいのお父さんの臨終に立ち会うハメになりまして。


長患いだったんで、みんなある程度の覚悟はできてたんだけど。


弟の息子を小学校まで迎えに行って、車を飛ばして病院へ。
駐車場が見つからなくて病院の前からウチの娘に弟の息子を頼んで病室に連れて行ってもらって間一髪。(私は間に合わなかったんですが)


弟のつれあいには親戚が少ないので、つれあいサン一人で葬儀会社に連絡したりいろんな所に連絡したりで大変でした(私は子守りしかできない(^^;)


弟はどうしてもはずせない仕事だったので、大きな事が一段落してから戻ってきました。


それから翌日お通夜・その次が葬儀、と3日間バタバタ。


弟の息子は小学校一年生なんだけど、

「じーじを焼いちゃダメ!」

ってね。やっぱり納得できないよね。

弟から、「何とか説明がつく?」と頼まれて、説明してやりました。


その家は浄土宗なので、まあわかりやすいといえばわかりやすい。
しかも小学校一年生なのである程度漢字もわかる。

紙に「極楽浄土」と書いてやりました。

「あ、これ、『楽しい』っていう漢字」

「そうなのよ。『極』っていうのは『すごく』の『ごく』(←うそ)だから、『極楽』っていうのは『すごくたのしい』っていう意味なの。『浄土』っていうのは『きれいなところ』っていう意味の漢字だから、これは『すごく楽しくてきれいなところ』っていう意味で『ごくらくじょうど』って読むんだよ。」

そう言いながら、「極楽浄土」に読みと意味を並べて書いて。


「じーじはね、そこに今向かってるの。でも、それはすごく遠いところだから、体があったら邪魔だし重たいし、疲れるでしょ。だから、体は置いていくの。たましいだけがそこに向かって行くんだよ」


「ふーん…(とお祖父ちゃんの亡骸を見つめてる)」


「でね、昨日もお坊さんが来て『南無阿弥陀仏』って言ってたでしょ。『阿弥陀仏』って、仏さまの名前でね、その仏さまが、たましいを極楽浄土に連れていってくれるんだよ。だから、みんなでその仏さまの名前を呼んで、じーじを迷子にならないように極楽浄土に連れていってくれるようにお願いするんだよ」


「あー、そうかぁ。ふーん」


「でねっ!(ここから本題だ!)もうじーじは、たましいだけになっちゃってるから、体いらないでしょ。体があったら、『あれ?どっちにいくんだったっけ?』って困っちゃうでしょ?体って、たましいの入れ物だからさ。じーじは、極楽浄土に行って、そこですごく楽しく過ごして、また別な入れ物を見つけて、そこに行こうと思ったら、その新しい入れ物(体ね)にすぅっと降りてくるの」


「そうなの?」


「そうだよ。風雅くんのたましいも、前は極楽浄土にいたんだよ」

「えええっ!」

「覚えてないでしょ。ぜーんぶ忘れて、風雅、っていう入れ物の中に入って、今こうやって生活してるんだよ。それで、また風雅くんっていう入れ物から出て、おじいさんになったら極楽浄土に魂だけが帰るんだ。で、また別な入れ物をみつけたら、そこに入るかもしれない」

「すごいねぇ」

「うん。だから、じーじのたましいの入れ物は、もう要らないから焼かなきゃいけないんだよ」

「じーじが迷子になるから?」

「そうそう(よっしゃぁ!)」


お葬式の時も、その後の供養の時もずっとお坊さんが「南無阿弥陀仏」を唱えてたし、その後の法話で、専従念仏について話してくださったんで、よくわかったみたい。

お坊さんに、

「南無阿弥陀仏って、一日に何回言えばいいんですか?」

って質問してたよ。なかなかマジメな子である(笑)



昨日はネットで「阿弥陀経」を見つけたので、これをわかりやすく書き直して、渡してやろうかな。左側に文を書いて、右側を白紙にして、本みたいにして。そしたら、こどもたちが極楽浄土の絵を描けるから。

すごくきらびやかな場所だってことが事細かに書いてあるお経だったんで、楽しんで絵が描けそうな感じ。


ウチは臨済宗なんで、全然ちがうんだけど、元々宗教は興味があるんで、こんな話を子どもにしてやるのは楽しいなぁ。


浄土真宗の(親鸞の)考え方は面白くて高校の時から興味持って読んでたんだけど、浄土宗は初めて触れたので、これまた興味深かったですわ。


てなことで、昨日今日は疲れ果ててました(苦笑)



買ってきたみゆきサマのDVD(ちょっと古いやつ)観なきゃ(笑)
by sei_97 | 2007-11-30 14:55 | つれづれ
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