中原中也(ETV特集)

面白かった。

何がって、中原中也にのめり込んでる人がみんな異口同音に
「中原中也が乗り移ってるみたいな」的なことを言って、
中也と同じような格好してパフォーマンスしてること(笑)

いや、バカにしてるとかそういうんじゃなくて。

中也は嫌いじゃないです。
むしろ好きな詩人です。

ただ、そこまでのめり込んでないから、ちょっと面白く感じたわけで。

でも、これってコトバの力だと思います。

彼の詩のコトバにはほんとに力があると思うのです。
しかもマイナス方向に働く力。

だから、読んでるとせつなくなるし、苦しくなるし、かなしくもなるし。

中原中也記念館に行った時、
「ああ、おまへは何をして来たのだと吹きくる風が私に云ふ」
って詩(タイトル忘れた)を読んで、ほんとに苦しくて泣いてしまったもの。


ETV特集はいつも作りがいいと思います。
今回も長かったけどずっと観てました(CMないのはつらいですね(苦笑))

せつないなぁ。
詩の同人誌『白痴群』を、元同人だった大岡昇平が批判したのに対して中也が返した詩「玩具の賦~昇平に」というのが紹介されていたんだけど、その一節。

(引用)
俺にはおもちやが投げ出せないんだ
こつそり弄べもしないんだ
つまり余技ではないんだ
おれはおもちやで遊ぶぞ
おまへは月給で遊び給へだ
おもちやで俺が遊んでゐる時
あのおもちやは俺の月給の何分の一の値段だぞと云ふはよいが
それでおれがおもちやで遊ぶことの値段まで決まつたつもりでゐるのは
滑稽だぞ
俺はおもちやで遊ぶぞ
一生懸命おもちやで遊ぶぞ
(引用終わり)

喧嘩腰なんで、思わず笑ってしまったんだけど、これを書いてる心境っていうのはすごく共感できるから、あとでだんだんかなしくなる。


相変わらずまとまらない文章だけど、
中原中也。

一言で言えば

「いいよね。困った人だけど」(あ、一言じゃない!)
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by sei_97 | 2007-12-30 23:55 | ことば・本
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