奈良のうた

歌仲間が、仕事休みで一日かけて百首詠に挑戦してたので、対抗して(←× 応援して←○)少しですが詠みました。

せっかくなので詞書もつけませう。


【山越え】

★行きずりの少年に道の行く先を問へど「わからん」そのこゑ澄みたり

★細き道越ゆれば眼下にウリナラの広ごりてをり神武東征

【今日、大神(おおみわ)神社の隣にある久延彦(くえびこ)神社に行きました。「くえびこ」は案山子の神様です。とても物知りとして古事記に描かれてます。大神神社のご神体は山です】

★いにしへのことの葉われにあれぞかしこのおほみわの杜うたふため

★あをによし奈良の飛鳥のおほみわの杜はただただ鳩の啼きをり

★鳥の啼くこゑのみ聞こゆいにしへの杜のあしたのおだやかにして

★受験生ひとり置きさりくゑびこを祀れる社に祈願してをり

★髪ながき朱袴の巫女竹箒で庭を掃きをり清らなる指

★智に長けしオズの案山子もくゑびこもわれの未来を嗚呼知らざるか

【久延彦神社から二上山が見えました。大伯皇女(おおくのひめみこ)が、刑死した弟大津皇子をかなしんで詠んだ歌が万葉にあります=うつそみの人なるわれや明日よりは二上山をいろせとわが見む

★二上(ふたかみ)はしづかにそこにましませり皇女(ひめみこ)の眼でみるはかなしき

【あの辺りはずっと「山の辺の道」といって、万葉の小道なのです】

★あをぞらに向かひ梅花のほころびて飛鳥の朝のしずけき春よ

★にんげんをおそれぬ鳥に案内され山の辺の道をゆるゆるとゆく

★ことばにて飛鳥をとらへむとするわれと老写真家のとらふる飛鳥

★ちはやぶる神のまします古都にきて空はおほきく高くあをかり

★写真家の語れる飛鳥は誇らかに千とせを超ゆる矜持うつくし

★早春の奈良は小雪のちらつきてなほあたたかし紅梅のあか

★万葉のさとの時間はゆるゆると過ぎてゆくらし山鳩のこゑ

【残りの時間、寒かったし、歌も作りたかったので、ファミレスでぼーっとしてました(笑)】

★ファミレスに座りこみたり山道に躓きし脚のじんわり痛む

★山道に転倒せしとき傷つきし携帯電話の痛々しきや

★グラタンの熱きをひと匙ほおばりぬひとり旅にはあらざるものを

★主婦三人また主婦三人それぞれに夫せうとの愚痴こぼしあふ

★陵墓陵墓万葉古事記にみる名前つらなる古都にひとの生きをり

★古都奈良に住みたきはわれ住みつればただ古き町に過ぎなむものを

★わが町は今日雪ならむ空ひろき古都の日ざしは春を告げをり

【ちょっと妄想してみました】

★電線と鉄筋ビルを取り除き古代の丘にわれは立つなり
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by sei_97 | 2008-02-25 23:35 | 短歌
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