短歌の月例会から帰って、夕飯食べながらぼやーっとクイズ番組見て、その後ぼやーっとペリカンが関サバ喰うのを見て(なんでわざわざ関サバなんでしょうね、勿体ない)、その後ぼやーっと南の島に住みたくなって、その後がETV特集。(結局ずっとTV見てんじゃないか(苦笑))
小田実っていう人の名前と、ベ平連って名前と、市民運動云々は知ってた。でも一冊も著書を読んだことなかったし、活動の中身についても、たとえば「ベ平連」なんか過去の話だと思ってたし、団塊の世代のやってきた賑やかしの一つだと思ってた。 海より深く反省。 小田実がへんな人だというのがよくわかった。 (何度も書きますが、ワタシの「へん」は超褒め言葉です) 特に心に残ったのは、 「日本はアメリカから、民主主義と自由をもらった。それに日本独自の平和主義というのを付け加えて育っていった。これはすばらしいことなんですよ。軍需産業が国の基幹産業になっていないまま、どんどん大きくなっていったというのは、素晴らしいことなんですよ。」 ふーん、と思いながら見てた。戦後の話なんだろうなと思いながら。 「それが…それがだんだん…」 と、小田実なみだごえになる。 「それがだんだんおかしな方向に進んでしまう。富国強兵っていうね」 そう言って涙こぼしてるの。わー、明治の話してたんだ、とびっくり。 「それで、戦争して国をむちゃくちゃにしてね…方向を間違えてしまったんだ…」 泣きながらそう話してるの。まるで自分の責任みたいに。すごく悔やんでるの。 「格差社会をつくりあげて、これが資本主義だ、なんて言って…違うんだよ」って。 びっくりした。 批判的に語る人は今までもたくさん見てきたし、知ってる。 でも、富国強兵から日本の間違った政策を、申し訳なさそうに、泣きながら語る人って初めて見た。 すごい人だと思った。 娘が一言、「これが『愛国心』だよね」と言った。 ほんとにそう思う。 日の丸や君が代強制して、学校の中で本当のことも教えさせないで、それで何が培われるっていうんだ。愛国心ってそんなものじゃない。 日本という国を心から愛してないと泣けない。 泣いてまで日本を憂い、悔やみ、良い方向へと動かそうとする人って初めて見た。 愛国者を初めて見た。 私が「運動」に不信感を持ってしまったのは、それがスローガン的なものに踊らされているだけだと感じてしまったから。みんな自分のことばで語らない。自分のことばで語れない人間が涙なんか流せるはずもない。本当の涙。 そうじゃない人もいるんだ(いたんだ)とあらためて思った。 「ひとりでもやる。ひとりでもやめる」 すごいことばだと思う。 相変わらずまとまらないけど。
by sei_97
| 2008-03-10 00:27
| テレビとか
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