結社誌9月分

  「炎」

★草いきれ稲穂に吹くかぜ川のおと夏休みとふことばのにほひ

★熾いまだ消えずありしか燃えかすをさぐれば炎ちろり出でたり

★掻き回す灰の中には燃え上がる火種のあるをわれ知らざりき

★大陸の寒気きたればつばめらの帰り支度すまだ八月ぞ

★街灯のうへに一羽でとまりゐし鳶のいつしかつがひとなりぬ

★方言の交差する橋の売店に雨は降りたり島を霞ませ

★少年の生まれた島を包みこむ海の一部となれよ夕立
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by sei_97 | 2008-09-06 00:17 | 短歌
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