結社グループ誌投稿歌

mixiに書いたけど、分類保存のためにこちらにも。

  「夜明け」

牙抜かれ爪剥がれたるけだものの呻きばかりの聞こゆる真昼

少しだけトーンを上げて語りつつこれも演技のひとつと思ふ

カラオケのマイクを握り闘へるひとの歌のみ歌ひ続くる

耐ふることもまた闘ひと呼びうるか夕日を浴びつつ帰途につきをり

不器用に生くることなど許されぬ世の中にゐてほとけ慕はし

世の中のうつろひおもひオリオンの見ゆる零下の庭に佇む

もがき来し四半世紀を箱に詰め復活の儀式として厳封す

雪ふかき国より熱きことのはの送られ来たるそのあたたかさ

あはれなる我が身よと甘く嘆きたる部屋をこじあけ雪をんな立つ

こだわりを捨ててしまへば世の中はやさしきひかりにみちみちてゐる

もの言はれやすき人よとひとの言ふ さらば覚悟を決めて生きなむ

モニターの向かふにたしかにたくさんのひと在りそこにわたくしもゐる

波おほき海を越えつつ悩みなどなしと笑へるをんなのつよさ

ゆるくぬるく生きぬいてゆけ風のいろの見えるか否かためされてゐる

山茶花の葉群に雪の積もりたりその下に花は守られて咲く

新しき頁を開く ひな鳥が卵の殻を内より剥くごと
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by sei_97 | 2009-01-22 17:45 | 短歌
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