カテゴリ:短歌( 45 )

結社誌の締め切りが近い…

締め切り近くなると、近所の3人(ま、私と娘と彼氏なわけですが(笑))が焦り始めます。

で、今日は彼の仕事が休みだったので、ファミレスで「即詠大会」をやって遊びました。

題を出し合って、大体一つの題に5分くらいで詠んじゃう。

私はとてもじゃないけど、結社誌に出せるようなものはできませんでしたけど、一応ご披露(笑)

【さかな】
★煮えたぎる油の横にはらわたを抜かれたる魚ちいちいと啼く

【木】
★淘汰とふことばを思ふ 柿の木は青き果実を自ら落とす

【川】
★せせらぎの音のみ聞こゆ闇の夜のあてなき散歩のたどりつく果て

【出口】
★この部屋は出口ばかりが連なっているのだ 雨の音が聞こえる

【土・地面】
★掘り下げてゆけばどこかに出られると信じるものはすくわれている

【恋】←全然恋歌にならなかった(^^;
★たましひの落ち着き先を探すなら宇宙の闇へ溶けゆけよきみ
★支配されぬ場所をもとめる魂はとけあひながら拡がりてゆく

【正義】
★昼寝する猫 鳥を呑む蛇 過ぎてゆく時のなかすべてはまわる

【色】
★世の中のすべての色の光線を浴びせてあげるきみのステージ

【雨】
★酸性雨のシャワーを浴びて肉体を端から徐々に溶かしていこう
★雨降って固まる地など持たぬからきみの名前をつぶやくばかり
★降る雨を集めてサクマの缶に入れオレンジ味だけ口に放り込む

【希望】
★チョコパフェの上に乗せられつやつやと輝くチェリーを口に転がす
★ゆっくりと深みに沈み込んでゆく木の葉に乗せたわたしのおもい
★停電の夜のろうそく一本の揺れるオレンジ色のあかるさ
★なるようになるさと笑えば曇天のすきまに心が吸い込まれてゆく

【山】
★旅先の見慣れぬ山にジャスミンと名づけて帰るひとりの夜更け
★七月の山のみどりの濃き色に目を閉じている今日のわたくし
★山わらう春が過ぎればどのような表情なのか七月の山

ひどいなぁ(苦笑)

一度、みゆきサンの世界を短歌にしたいと思ってるんです。
昔は師匠に封じられたけど、封印は数年前に解けましたから(^o^)
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by sei_97 | 2008-07-05 00:40 | 短歌

短歌結社月例会

今日持っていった短歌。

★語尾の「ね」に強制力を滲ませて女に語りつづくるをとこ

★同意以外のいらへは認めぬとばかりに語るをとこの声かん高し

いたんですよ。
昨日たまたま入ったファミレスの1つ隣の席に。
黒い革ジャンにサングラスかけて妙にカッコつけた40代くらいの男と、カップルなのかなぁ、20代後半ぐらいの女。並んで座ってるの。

で、男の声ばっかり聞こえてくるの。
女が一言何かボソボソっと言ったら(これは聞こえない)、また男が説明口調で「ね」を多用しながら、何かくどくど言ってるの。カッコつけながら。

全然関係ないんだけど、うっとおしいなぁと思ったので歌にしてやった(爆)
普段はこんな歌詠まないから、一緒に行ったツレが私の歌だとわからなかった。あはは。

でも、作品なので、ちゃんと手直しをしてもらいました。

★語尾の「ね」に強制力を滲ませて女に語るをとこの眼鏡

★同意以外のいらへはみとめぬ傲岸さ語るをとこの声かん高し

「この方が、その男の嫌らしさがより出るでしょう」という師匠のことばにみんな納得する中、一人が「でも、まさかこんなところで、こういう風にやり玉にあげられてるとは思ってないでしょうね」

全員爆笑。

ある意味こわい会かも…(笑)

ぽっぽぽぽぽぽぽっぽっぽぽぉぽぉ~♪
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by sei_97 | 2008-06-08 23:12 | 短歌

結社誌6月分歌稿

ハイ、横着ブログでございます(苦笑)

     「 融 解 」

曇天に雲雀はのぼる 声のみになりてこゑのみ雲雀はのぼる

鳥の啼くこゑをたづねて草藪をかきわけゆける迷ひ子ひとり

蟻の目の高さに原を見渡せば晴れわたるそらははるけくひろし

海をもとめ走る車は山道に迷ひこみたりさみどりの闇

幻聴のなくなりしこと告げきたる少年の目は孤独を見つむ

ぴちぴちと止まぬ雲雀の高きこゑ天を大気をわれを貫く

はたらかぬわれの憂鬱忙しきひとの憂鬱とけあはず 夜
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by sei_97 | 2008-06-05 23:28 | 短歌

奈良のうた

歌仲間が、仕事休みで一日かけて百首詠に挑戦してたので、対抗して(←× 応援して←○)少しですが詠みました。

せっかくなので詞書もつけませう。


【山越え】

★行きずりの少年に道の行く先を問へど「わからん」そのこゑ澄みたり

★細き道越ゆれば眼下にウリナラの広ごりてをり神武東征

【今日、大神(おおみわ)神社の隣にある久延彦(くえびこ)神社に行きました。「くえびこ」は案山子の神様です。とても物知りとして古事記に描かれてます。大神神社のご神体は山です】

★いにしへのことの葉われにあれぞかしこのおほみわの杜うたふため

★あをによし奈良の飛鳥のおほみわの杜はただただ鳩の啼きをり

★鳥の啼くこゑのみ聞こゆいにしへの杜のあしたのおだやかにして

★受験生ひとり置きさりくゑびこを祀れる社に祈願してをり

★髪ながき朱袴の巫女竹箒で庭を掃きをり清らなる指

★智に長けしオズの案山子もくゑびこもわれの未来を嗚呼知らざるか

【久延彦神社から二上山が見えました。大伯皇女(おおくのひめみこ)が、刑死した弟大津皇子をかなしんで詠んだ歌が万葉にあります=うつそみの人なるわれや明日よりは二上山をいろせとわが見む

★二上(ふたかみ)はしづかにそこにましませり皇女(ひめみこ)の眼でみるはかなしき

【あの辺りはずっと「山の辺の道」といって、万葉の小道なのです】

★あをぞらに向かひ梅花のほころびて飛鳥の朝のしずけき春よ

★にんげんをおそれぬ鳥に案内され山の辺の道をゆるゆるとゆく

★ことばにて飛鳥をとらへむとするわれと老写真家のとらふる飛鳥

★ちはやぶる神のまします古都にきて空はおほきく高くあをかり

★写真家の語れる飛鳥は誇らかに千とせを超ゆる矜持うつくし

★早春の奈良は小雪のちらつきてなほあたたかし紅梅のあか

★万葉のさとの時間はゆるゆると過ぎてゆくらし山鳩のこゑ

【残りの時間、寒かったし、歌も作りたかったので、ファミレスでぼーっとしてました(笑)】

★ファミレスに座りこみたり山道に躓きし脚のじんわり痛む

★山道に転倒せしとき傷つきし携帯電話の痛々しきや

★グラタンの熱きをひと匙ほおばりぬひとり旅にはあらざるものを

★主婦三人また主婦三人それぞれに夫せうとの愚痴こぼしあふ

★陵墓陵墓万葉古事記にみる名前つらなる古都にひとの生きをり

★古都奈良に住みたきはわれ住みつればただ古き町に過ぎなむものを

★わが町は今日雪ならむ空ひろき古都の日ざしは春を告げをり

【ちょっと妄想してみました】

★電線と鉄筋ビルを取り除き古代の丘にわれは立つなり
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by sei_97 | 2008-02-25 23:35 | 短歌

2月のうた

グループ誌と結社誌の締め切りがほぼ同時に来たのでなかなか修羅場でございました(笑)


【グループ誌】

★脱け出ししたましひの行方さがさむとすれど我が身の果てなき重さ

★手のうへに載せて重みを確かむる携帯電話のなかの楽園

★ゆつくりと支離滅裂のほどけゆく音を聞きつつねむる真昼間

★我がうちに眠ることもせでむづむづとむづかるものを持て余す今日

★わがうちに遊ぶも良しと言ひやれば子どものこころ歓声を上ぐ

★ひかりうすき太陽ぽかりと東天にうかびて何もなき日はじまる

★頑ななこころわづかにほとびけり店員のこゑのやはらかなれば

★ひとりきりカラオケ店のひと部屋に籠る胎児のみるゆめは春

★受験てふ大事に挑む子を見つつ解けぬパズルに翻弄されをり

★万葉を声に出しつつ読むゆふべ古代の人のおほきさを知る


【結社誌】

★雪融けの水流れたる公園にひとり座れば鳥の寄りくる

★降りつづく雪の夜更けに子ぎつねの鳴き声ひとつ庭先にあり

★庭先に一列つづく足跡は子ぎつねならむ山へとつづく

★正月の残りの魚を雪上に置きて今宵の子ぎつねを待つ

★春立てる日の翌朝の雪山に春を告ぐ鳥の初音を聞けり

★饒舌な媼の話を聞きをれば湯治場の湯はなほさらやさし

★池底に動かざる鯉あまたゐて冷え冷えと水は透きとほりたり
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by sei_97 | 2008-02-08 00:15 | 短歌

結社投稿歌

  『ふたたび』

★コタンコロカムイは歳末特価にてペットショップの隅にまします


★いつの間に生れたるものか黄なる蝶 冬晴れの朝そらへとはなつ


★願はくば仲間に会ひてその生を全うせよと冬蝶をみつ


★子らはみな成長いちぢるしきことを思ふ初春ひかりみちたり


★うたひとつわれに残りしものとして今宵山辺に鹿なくこゑす


★二十歳にて二児の母なる教へ子を抱き締めやればあどけなく笑む


★新雪におほはるる今朝ふたたびの春のはじまるらしき朝焼け
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by sei_97 | 2008-01-08 23:35 | 短歌

結社誌11月分

ぬくもり

★舞ふ蝶か戯るる鳥か力尽き枝はなれたる枯葉のみる夢

★雲間より日のひかり降りもみぢ葉はさいごのときをあざやかにする

★大きなる公孫樹はその身に纏ひたる黄を捨てゆけり初霜の朝

★雀二羽ガードレールに憩へるを横目に見つつ通り抜けゆく

★憧れのひとは凛々しくステージに立ちてわたくしだけに歌ひき

★十年を隔てて会ひたる友の言ふ「少しおとなになればいいのよ」

★インコ一羽ぶんの重みとあたたかさ肩よりゆるゆる沁みわたりくる



ちょっとヤなことがあって、落ち込んでました(^^;
でも昨日の夜すべて解決したので(っていうか、吐き出したら治るという単純な性格)、なんとか歌の締め切りには間に合わせることができました。めでたしめでたし。
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by sei_97 | 2007-12-05 23:52 | 短歌

地域文化祭?

何だかよくわからないけど、枯れ木も山の賑わいということで、何か出せと言われたので、まあこれしか取り柄のない短歌を出すことにしました(笑)

とは言っても、新作つくる余裕なんぞないので、2年くらい前からのものを引っぱり出して並べ替えて…。


一応、四季を表すべく色違いの和紙に貼りつけて、こんな感じになりました(ピンぼけ(爆))

e0099547_033132.jpg



こんな歌です。
春を2月から始めてます。しかも、短冊が短いので分かち書きです。


「春」

  二月
寒風に身をまかせつつ
 紅梅の蕾は
     かすかに色づきてをり

  三月
瀬戸内の海は
    のたりと春になり
  漁船は波を立てず出でゆく

  四月
ひめじおん咲き乱れたる
  夕暮れの
    休耕田を風の吹きゆく


「夏」

  五月
ひとを恋ひ牛は啼くなり
 逝く春のほどけむとする
        夕暮れ時に

  六月
おんなじであり続けること
六月の雨は
    静かに大地を濡らす

  七月
不器用に笑む少年の紡ぎ出す
    恋歌ひとつ
       ゆふぐれに舞ふ


「秋」

  八月
たれをにくむこともできずに八月は
いのちはかなきことのみを知る


  九月
この夏を
 まだ終はらざるものとして
  蝉はしんしん鳴きつづけたり


  十月
空蝉のかさり転がる足もとに
 身をひそめたるこほろぎのあり


「冬」

  十一月
山霧の
  濃くたちこめる山あいに
    ぽつかりしろく
       朝日はのぼる

  十二月
柳さへ折るる雪の夜
  ふるさとは
   老いたる母でいつぱいになる

  一月
ふる雪と
  降らざる雪のまんなかに
   満月ひとつ屋根みおろせり
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by sei_97 | 2007-11-02 00:07 | 短歌

結社グループ誌歌稿

思考がまったくまとまらない中で締め切りに追われて作ってしまいました(って言い訳から入るなよ、私)


  『 日 常 』

いのちとは奪はるるために在るものかけさ蟷螂の路に轢かるる

鍋底をがしがし削る焦げつきしものは正体不明のままに

卵焼きのふはり仕上がりたる朝はやさしき楽の流れくるらし

千切りの野菜と昨日のささやかな慚愧でつくる特製サラダ

テーブルの上の小さき花畑うつくしく咲け今朝の弁当

お土産の月見だんごを頬張ればいやが応にも秋となりたり

指うつくしき政治家ひとり丁寧にことば選びて語り続くる



ちなみに「指うつくしき政治家」っていうのは、石破さんですの(笑)
指フェチの私にはたまらなくうつくしい指をお持ちですのよ。
主義主張なんかどうでもよくて、とりあえず彼の指を見てます(爆)
細くて長くてすごくきれい(笑)
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by sei_97 | 2007-09-26 23:48 | 短歌

結社誌投稿歌7首

    『八月』

★耳成に畝傍香具山いにしへのかたちそのまま夕やけのそら


★こころ病みし少女に伝ふ血のおほく痛み少なき傷のつけ方


★日を追ひて育つインコよてのひらを今朝かんたんに羽ばたき降りぬ


★道端に轢かれたる猫のおさなくて南無阿弥陀仏を二度唱へたり


★忙しく仕事してゐるひとと逢ふ 日がな一日遊びたるのち


★一羽死に二羽死に蛇に呑まれ死にはかなきものかなちひさきいのち


★たれをにくむこともできずに八月はいのちはかなきことのみを知る


最近、ストレートな歌しかできなくてちょっと混迷(-_-;)
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by sei_97 | 2007-09-07 09:25 | 短歌