下戸型ロボット「chime」についてあまりに一方的に書きっぱなしなので補足。
初日打ち上げに乱入させていただきまして、脚本&演出の冨田氏に噛みつきました。例の「30年生きてきたことが楽しかった」という部分をなぜ削ったかということについて。 答えその1 「中途半端な答えは出したくなかった。小休にはオトナ代表としてとことんまで落ちて欲しかった」 答えその2 「子どもが『じゃんけん』というアイディア(発想)で挑んでるのに対して、『経験』なんてもので対抗したくなかった」 答えその3 「小休の『30年』と、これから子どもたちが生きていく『30年』は同じものではない。むしろ、自分たち(おとな)が作った(壊した?)社会の中で30年生きていかざるを得ないわけだから、安易に経験則を振りかざしたくなかった」 酔っ払っててウロですが、こんな感じの答えをいただいたように思います。 そして、この答えに対しては納得しました。 ただ、芝居として見せるものは、ある意味気持ち的に不完全であろうとも完結したものであって欲しかったと思います。この時点ではここまで、という形でいいから、ひとつ完結させて欲しかったなと思ったんです。もちろんそれも伝えました。 冨田芝居をいくつか見せてもらってきてて、彼のテーマはずっと一貫してたと思うんです。「生きることの意味(目的)」みたいな。そして、『ハイテク』で、一つ答えが出たなと思ったんです。そして、事前に見せてもらった『chime』の脚本で、作者と等身大の人間(小休)からの答えが出たんだと思ったんです。だから余計に今回、その部分が削られたことが残念でした。 でも、やっぱり冨田氏は留まってない人なんだと思います。 まだ答えを探してる。 ひとつ出た答えに安住して、それを裏返したり表向けたりして描くということができない人なんでしょう。もっと納得できる答え、そんなものがあるのかどうかすらわからないのに、それを探し続けている人なんだと思います。 「もっと、今よりももっと面白いことを探すのは子供の本能ですから」 劇中のセリフの一つです。 実はこれだったんだな、今回のメインのセリフは。 今回の『chime』は、あえて「ふたたびの迷走」と定義づけようと思います。この答えがいつ、どんな作品として提示されるのかが楽しみです。 ほんと酔っ払って失礼しちゃいましたm(。_。)m陳謝。 あと、ここに書いたことに誤りがあったら、コメントでもメールででもご指摘くださいませ。
by sei_97
| 2006-11-20 22:22
| 芝居
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